単にクラリネットとだけ言う時は、「※B♭クラリネット(ソプラノクラリネット)」をさすことがほとんどです。

 

実はクラリネットに分類される楽器は8つも存在します。

 

その中でも、吹奏楽部の学生間で不人気だという話をちらほら耳にするのが「B♭バスクラリネット」。

 

果たしてその噂は本当なのかということや、バスクラの魅力を調べてみました!

 

※ドイツ音階の「ベー(B)」と臨時記号「フラット(♭)」を組み合わせたのが「B♭クラリネット」。
略して「ベークラ」と呼ばれるのが一般的です。

 

クラリネット8つの種類

音程が高いものから順
E♭クラリネット

B♭クラリネット

Aクラリネット

E♭アルトクラリネット

Fバセットホルン
B♭バスクラリネット
E♭コントラアルトクラリネット
B♭コントラバスクラリネット

 

吹奏楽部でよく使われるのは、B♭クラリネット、E♭アルトクラリネット、B♭バスクラリネットあたり。

 

 

 

B♭コントラバスクラリネット

 

木管8重奏等で欠かせない楽器なのですが、大きくて高価だという理由から所持していない学校が多いです。

 

B♭クラリネットは単に「クラリネット」もしくは「ベークラ」、E♭アルトクラリネットは「アルトクラ」、B♭バスクラリネットは「バスクラ」と呼ばれることが多いですね。

 

今回取り上げるB♭バスクラリネット(以下、バスクラ)が合奏で担当するのは、伴奏がほとんど。

 

目立つメロディを演奏する機会は滅多にありませんが、吹奏楽ではもちろんのこと、アンサンブルでは欠かせません。

 

バスクラの役割は、演奏をベースから支えるチューバのような感じです。

 

参考:YouTube音が出ますのでご注意ください

 

 

左からE♭クラリネット、B♭クラリネット、Aクラリネット、・B♭バスクラリネット、E♭コントラアルトクラリネット、B♭コントラバスクラリネット

 

バスクラ不人気説は本当なのか?

クラリネットパートの中では、誰かがバスクラを担当することになります。

 

でも、喜んでバスクラを選んだという人は少ないようです。

 

バスクラ不人気説は本当なのかということや、バスクラのイメージについて調べてみました。

 

バスクラ奏者が抱える不満


  • 指揮者に忘れられることが多い
  • 刻みばかりでマーチがつまらない
  • 「クラリネットのでっかいやつ」と言われる
  • 楽器が重い
  • スワブを通すのが大変

クラリネットパートでありながら、伴奏担当がメインのバスクラ。

 

指揮者に忘れられて指示されずに、演奏中待ちぼうけなんてこともよくあるようです。

 

また、「B♭バスクラリネット」という名前を知らない人が多いことから、「クラリネットのでっかいやつ」と表現されることも。

 

クラリネットは種類が多いので、パッと見ただけで楽器名が分かる人は少ないかもしれません。

 

楽器が大きいので、移動時の持ち運びや、スワブを通すのが大変という声も多く聞かれました。

 

あとは、クラリネットは楽器の構造上水分が下に落ちやすいので、スワブがビチョビチョになるという悩みも。

 

しかも、スワブが半乾きだと臭うんですよね・・・。

 

バスクラ奏者が抱える不満は、バスクラ演奏者なら「うん、うん」と納得のものではないでしょうか。

 

吹奏楽部に欠かすことのできない重要な楽器ですが、バスクラ奏者の苦労は絶えないようです。

 

 

バスクラのイメージ

  • クラリネットなのにメロディ演奏がない
  • 音が目立たない
  • 華奢な女の子は吹かなさそう

 

クラリネットを演奏している人のイメージは「可憐で華奢」といったものが多いのですが。

 

バスクラだとその逆のイメージが強いようです。

 

バスクラがクラリネットに比べて大きい事や、太くて深い音色だという事が影響していそうですね。

 

なお、クラリネット奏者のイメージについてはこちらで紹介しています。

 

バスクラとのイメージの違いを比較してみてはいかがでしょうか。

 

参考ページ:クラリネットっぽい人って誉め言葉?どんなイメージで言われるの?

 

バスクラで後悔している?

 

調べてみたところ、クラリネットからバスクラに変わった人の多くが「最初はバスクラが嫌だった」と感じていたようです。

 

でも、練習しているうちにバスクラの魅力にハマる人は多く、最終的には「バスクラでよかった!」と感じている人がほとんど。

 

実際の演奏者がバスクラを嫌っているというわけではなく、クラリネットからバスクラに変わるのを嫌がる人が多いため「バスクラが不人気」という説が出ているようですね。

 

ちなみに、バスクラ奏者のほとんどは最初からバスクラ希望というわけではありません。

 

吹奏楽部では、クラリネットを一通りふけるようになってから、先生や先輩から任命されてバスクラに変わることが多いです。

 

バスクラは肺活量が必要。

 

クラリネットがしっかり鳴らせている人や、息圧のしっかりした人が推薦されやすい傾向にあります。

 

「バスクラなんて・・・」と思っている人も、たくさんいるクラリネット奏者の中からバスクラに任命されたと考えると、なんだか嬉しくなりませんか?

 

バスクラリネット3つの魅力

 

バスクラリネット奏者が感じている3つの魅力をまとめました。

 

メロディから伴奏まで幅広くこなす

 

黒と銀のフォルムがかっこいい

 

他の楽器では出せない深い響き

 

バスクラは低音を担当する楽器でありながら、ソロやメロディを演奏する機会にも恵まれています。

 

また、バスクラはベルの部分がシルバーなのでステージ上でも目立ってかっこいいという意見も多いですね。

 

バスクラの音色は独特です。

 

バリトンサックスのような尖った感じがない深い響きで、かといって柔らかな響きのファゴットとも違う。

 

バスクラにしか出せない音色があるからこそ、バスクラ奏者はどんどんバスクラを好きになるのかもしれません。

 

とはいえバスクラの奏者以外は、どれがバスクラの音なのか分からないかもしれません。

 

バスクラの音色が楽しめる曲を3つ選んでみたので、まずはバスクラの音を聴いてみましょう。

 

参考:YouTube音が出ますのでご注意ください

 

・チャイコフスキー くるみ割り人形 第3曲 「金平糖の精の踊り」

 

 

・ストラヴィンスキー 舞踊音楽「春の祭典」

 

・バッハ トッカータとフーガ ニ短調

 

特に、一度聴いてみてほしいのがバッハのオルガン曲「トッカータとフーガ ニ短調」をバスクラ用に編曲したもの。

 

2本のバスクラだけで演奏しているのですが、とってもかっこいいですよ。

 

バスクラ=伴奏する目立たない楽器、というイメージをガラリと変えてくれるはず。

 

 

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