それぞれが好きな音の高さで演奏していると、アンサンブルや合奏で美しいハーモニーが生まれません。

 

ある程度クラリネットで音が出せるようになってきたら、次は音程に気を付けて演奏してみましょう。

 

音の高さを知るのに便利なチューナーや音程の合わせ方についてまとめました。

 

 

チューナーってどんなもの?

正しい音程を身につけるためには、耳を鍛えるのが一番だといわれています。

 

でも、クラリネットを始めたての頃は、どの音程が正しいのかわかりませんよね。

 

そんな時に便利なのが、チューナーです。

 

チューナーがあれば、自分の音程を「目」と「耳」の両方で確認できます。

 

最初に耳で音程を調整してから、目でディスプレイを見て音程を微調整するようにすると耳のトレーニングにもなりますよ。

 

 

 

音程を耳で確認してみよう!

チューナーには小さなスピーカーが内蔵されていて、音が出るようになっています。

 

チューナーから音を出しながら、自分も同じ音を吹いてみましょう。

 

音程を合わせるときのポイントは、最初にチューナーから出ている音を頭の中でイメージすること。

 

楽器で音を出す前に、チューナーから出ている音を口ずさむとイメージしやすいです。

 

「B♭」の音でチューニングするなら

 

「ドーーー」という風に声に出してみます。

 

実際に音を出したときに、音が「うわんうわん」とうねるようなら、音程がズレています。

 

うねりが大きいほど音程のズレが大きく、うねりが小さいほど音程のズレは小さいです。

 

チューナーから出ている音に対して自分の音が高いのか、低いのかが分からないときは、顎を少し引いてみてください。
(口の中の容積が広くなって、音程が下がります)

 

顎を少し引いた時のうねりが、最初と比べて大きくなったら「音程が低い」ということ。

 

うねりが最初と比べて小さくなったら、「音程が高い」ということです。

 

まずは耳で確かめながら、うねりが小さくなるように調整してみてください。

 

音程を目で確認してみよう!

チューナーには液晶画面がついていて、車のメーターのような表示がされています。

 

針が一番真ん中にくれば音程が合っているということです。

 

針が中央から左に振れるほど基準の音程より低く、右に振れるほど音程が高いことを示します。

 

チューナーには「譜面台に置くタイプ」のものと、クラリネットのベルに取り付ける「クリップタイプ」の2種類があります。

 

音程を目で見て確認するときは

 

液晶ディスプレイを見るために姿勢が前かがみになりやすく、特にクリップタイプのものは液晶画面が小さいので姿勢が崩れやすいです。

 

クラリネットの音程は姿勢によっても変わるので、演奏するときと同じ姿勢でチューニングしましょう。

 

慣れないうちは、姿勢が崩れにくい「置くタイプ」のチューナーがおすすめです。

 

チューナーの針が真ん中=正確?

音程には、基準となる高さがあります。

 

それがチューナーでいうところの「針が真ん中」にきたときの音です。

 

でも、実際に演奏する場面では「チューナーの針が真ん中=正しい音程」とは限りません。

 

チューナーの針が真ん中に来ているということは数字上で「正しい音程」ということになりますが、音楽は数字で演奏するものではないからです。

 

アンサンブルや合奏では、ほかの演奏者の音との調和が欠かせません。

 

チューナーで音合わせをして演奏に臨んでも、演奏中に意図的に音を高くしたり低くしたりすることは多いのです。

 

「何度も何度もチューナーで音を合わせてバッチリになったから、絶対に自分の音はズレていない!」なんて言い張ることのないようにしたいですね。

 

音を合わせるための基準としてチューナーは便利ですが、チューナーで合わせた音が必ずしも正しいわけではないということは覚えておきましょう。

 

 

ピッチが合わない時に試してほしい3つの方法

チューナーを使っても、なかなか音程が合わないことがあります。

 

その時に試してほしい3つの方法をご紹介します。

 

アンブシュアを変える

微妙な音程のズレなら、アンブシュアを変えることで対処できます。

 

アンブシュアをしめると音程が高くなって、ゆるめると音程が低くなると理解している人が多いのですが、正しくは違います。

 

下顎と舌の前後の動きで、息の流れを変えて音程を整えるのです。

 

下顎を少し前に出す(しゃくれているようなイメージです)と、息の方向性が変わって高い音が出やすいです。

 

反対に、下あごを少し引く(二重顎をつくるようなイメージです)と、口の中の容積が大きくなって低い音が出しやすいです。

 

そのほか、舌を引っ込めたり前に出したりして、口の中の容積を変えて音程を微調整することもできます。

 

アンブシュアをしめる・ゆるめるという考え方で調整していると、口元に力が入りすぎてしまうので注意しましょう。

 

下顎と舌の位置を変えるという考え方で音程を調整してみてください。

 

 

替え指を試してみる

クラリネットには1つの音に対して「替え指」と呼ばれるものがいくつかあります。

 

1つの音を色々な運指で吹くことができるので、テンポの速い曲などを途切れることなくなめらかに演奏するために使われます。

 

替え指で同じ音が出せるといっても、実際は微妙に音色が違います。

 

どうしても音程が合わない音については、違った運指を試してみるといいかもしれません。

 

参考ページ : 「はじめてでも大丈夫!クラリネットの運指標を覚える3つのコツ

 

接合部を抜いてみる

クラリネットは上管・下管・ベルの3つのパーツを組み合わせてできており、それぞれの接合部を抜くことで音程を下げることができます。

 

音程が「高すぎる」時には、クラリネットの接合部を調整してみましょう。

 

タルと上管の接合部を抜くと、全体の音程を下げることができます。

 

この部分を抜くとき

 

開放のソ、ラ、シ♭の音が大きく下がるので、この3つの音が下がりすぎていないかどうか確認しながら抜きましょう。

 

上管と下管の接合部を抜くと、下管とソの音程を下げることができます。

 

抜き差しを行った後は、サイドにある連結キーがしっかり繋がっているかどうか確認してください。

 

この部分がズレていると、キーの連結が上手くいかず音が出せません。

 

下管とベルの接合部を抜くと、一番低い音のミとシの音程を下げることができます。

 

ただ、この2つの音はもともと音程が高くなりにくいので、この部分を調整することはめったにありません。

 

どの接合部を抜き差しするかは、どの音の音程を合わせたいかによって変わります。

 

また、1つだけ音程が合っていても、そのほかの音程が全体的に悪くなるようでは意味がありません。

 

調整した後は全体的に音程のバランスがとれているかどうか、一通り音を出してみて確認しましょう。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加