クラリネットの音色はとてもきれいですね。
オーケストラの演奏を聴いて、自分でもクラリネットを演奏してみたいと思う人もいるかもしれません。
クラリネットは独学でもマスターできるのかということや、クラリネットを演奏するために必要なものをご紹介します。
クラリネットを独学で始めるときの準備
クラリネットを独学で始める前に準備しておかなければいけないことがいくつかあります。
どんなことが必要なのかをまとめました。
練習場所の確保
クラリネットを吹くときに問題になるのが、どこで練習するかということ。
賃貸に住んでいると、さすがに自宅で練習するというわけにはいきません。
一番お金がかからないのはカラオケボックスです。
ただ、店舗によってはカラオケ以外での使用を禁止しているところもあります。
金銭的に余裕があれば、音楽スタジオを借りるという手もあります。
レンタルスタジオの利用料金はピンからキリまであります。
1部屋当たり1時間1000〜3,000円程度かかることが多いようです。
音響設備はバッチリなので、気持ちよく練習することができますよ。
どうしても練習場所の確保が難しい場合
クラリネットの楽器本体に「ミュート」と呼ばれる道具をつけて音を小さくして練習してもいいでしょう。
なお、練習場所やミュートに関しては、詳しくはコチラで紹介しています。
参考ページ:クラリネットはどこで練習する?音を小さくする方法はある?
クラリネットを買う
当たり前のことですが、クラリネットを演奏するためには楽器が必要です。
新品のクラリネットは、安くても15万円前後。
クランポンなどプロの愛用者も多いメーカーのものだと30万円を超えてしまいます。
とりあえずクラリネットを始めてみたいというのであれば、中古のクラリネットを検討してみてもいいかもしれません。
新品で買う時の半額以下で手に入ることが多いです。
ただし、中古クラリネットを買う時にはい気をつけなければいけないことがあします。
の点を確認したうえで購入を検討するようにしてください。
参考ページ:中古クラリネットの値段はいくら?注意する事は?
教則本は最低1冊用意する
独学でクラリネットをマスターしようと思ったら、まずは教則本を用意しましょう。
おすすめの教則本をいくつかご紹介します。
『初心者のクラリネット基礎教本』(河原塚 ユウジ著/自由現代社)
運指が写真やイラストで確認できるので、最初に買う教則本としておすすめの1冊です!
楽器のパーツについて分かりやすく説明されています。
他の教則本を読んでいて「これってどのパーツ?」とか「どういう意味の単語だろう?」と疑問に思ったときに調べることもできます。
ただし練習曲はおまけ程度にしか収録されていないので、クラリネットについて知るための教則本だと思うといいでしょう。
『うまくなろう!クラリネット』(山本正治著/音楽之友社)
マウスピースやリードの選び方や、基礎練習の方法がコンパクトにまとまった1冊です。
クラリネットの上達に欠かせないロングトーンや音階練習もしっかり収録されています。
最初にクラリネットを練習する教則本としてピッタリ。
有名なクラリネット協奏曲も収録されているので、演奏する楽しさも味わえます。
ただ、サイズがA5で譜面台に置きにくいのがネックです。
譜面部分だけを白黒コピーして使用するといいかもしれません。
『クラリネット演奏技法』(キーススタイン著、小畑恵洋訳/全音楽譜出版社)
クラリネットをはじめてすぐには難しく感じる内容ですが、練習前に読んでおくとためになることがたくさん書かれています。
「アンブシャー」と「レリースとタンギング」の項は、特に読んでおいてほしい部分です。
ある程度吹けるようになるまでは
「どういう意味だろう・・・」
と思うところも多々あるかもしれませんが・・。
徐々に吹けるようになってくると「そういう意味だったのか!」と理解できるはず。
ここに掲載されている推薦曲は手に入りにくいものが多いので、演奏技法を勉強するための1冊として持っておくといいでしょう。
腹式呼吸を練習しておく
クラリネットを演奏するときには「腹式呼吸」という呼吸方法を行います。
「腹」という名前がついていることからわかるように、呼吸時にお腹が膨らんだりへこんだりするのが特徴です。
息を吸ったときにはお腹に空気が入って膨らみ、息を吐くと空気がなくなってへこみます。
両足を肩幅に広げて立ったらおなかに手を軽く当てて、息を吸い込んでみましょう。
この時、全身鏡の前に立つか、誰かに見てもらうかして肩が上にあがっていないかどうかを確認してください。
肩が上にあがっている人は、おなかではなく胸に空気が入っている可能性が高いです。
胸の部分に手を当てて、胸が膨らまないように意識してみてください。
息を吸ったときにうまくお腹が膨らむようになったら、少しずつ息を吐きます。
息の量が一定になるようにして、最後までしっかり吐ききるのがポイントです。
腹式呼吸は楽器が手元になくても練習できますから、「クラリネットを独学で吹きたい!」と思ったら空いた時間を利用して腹式呼吸を練習してみましょう。
クラリネットを始めたいならレッスンに通ってみよう
学生時代に吹奏楽部に所属していてクラリネットを吹いた経験があるという人なら、独学である程度演奏できるようになるかもしれません。
でも、吹奏楽部に所属していたとしても全く違う楽器を担当していたり、楽器を吹いたことさえないという人が独学でクラリネットを吹くのは大変です。
見た目はリコーダーに似ていますが、リコーダーのように息を入れれば音が出るような単純な楽器ではありません。
楽器を買ったのはいいけれど音さえ出さずに挫折・・・
となってしまわないためにも、まずはクラリネットのレッスンに通ってみましょう。
クラリネットのレッスンは、ヤマハや島村楽器といった大手楽器店で申し込みできます。
楽器店の一室でレッスンすることもあれば、先生の個人宅でレッスンすることもあります。
指導方法もグループレッスンから個人レッスンまで様々。
初めての場合は、まずは無料の体験コースに申し込むといいですよ。
クラリネットの音色や演奏スタイルは先生によって違うので、「クラリネット教室ならどこでもいっしょ」とは思わないことです。
実際にレッスンを受けてみて、「あ、こんな風な音色で吹いてみたいな!」と思える先生を探してみましょう。
参考ページ:クラリネットのレッスンの値段は?どんなことをする?
