吹きやすいクラリネットのマウスピース選び3つのポイント
良いリードを付けてもマウスピースが悪かったり、その反対にマウスピースが良くてもリードが悪かったりすると、綺麗な音色は出ません。
また、クラリネットの吹きやすさは、マウスピースにはリードとの相性にも左右されます。今回は、マウスピース選びでこだわりたい3つのポイントをご紹介します。
クラリネットで音を出す仕組みを知ろう!
クラリネットは、リードと呼ばれる薄い振動体をマウスピースに固定して、フーッと息を吹き込むことで、リードとマウスピースの隙間を振動させることで音を出します。
そのため、リード楽器と呼ばれることもあります。
ちなみに、オーボエやファゴットもリード楽器ですが、これらは2枚のリードを合わせたもので音を出すので、クラリネットのようにマウスピースは使用しません。
マウスピース選び3つのポイント
1.マウスピースの開き具合
「キッ!」というリードミスが多かったり、音程が周りよりも高めなことで悩んでいる場合には、開きの広いマウスピースを使うことで問題が解決する可能性があります。
リードミスや高めの音程は、リードとマウスピースを噛んだり、締め付けたりすると起こりやすくなるからです。
開きの広いマウスピースは息の通りが良いので、多少噛んだり締め付けたりしてもカバーできる可能性があります。
初心者の場合は、開きの狭いマウスピースもおすすめ。
音の大きさや、表現幅は開きの広いマウスピースには劣りますが、少ない息で効率よく吹けるので、音が鳴りやすく音程のコントロールがしやすいです。
2.フェイシングの長さ
フェイシングと言うのは、リードがマウスピースから離れる部分から、マウスピースの先端までの長さの事です。
フェイシングが短いと、音のコントロールがしやすく、音の立ち上がりがスッキリと明るくなります。
反対に、フェイシングが長いと音のコントロールは難しくなりますが、丸い深みのある音が出やすく、音の表現幅も広がります。
初心者の場合は短めのフェイシングが吹きやすく感じると思います。
しかし、自分なりの音色、曲調を重視して演奏するのならば、長めのフェイシングを選ぶのもいいでしょう。
3.色々な厚みのリードで試す
リードとマウスピースには相性があります。
手持ちのお気に入りリードに合うマウスピースを探すのもいいですが、それだと結局似たようなマウスピースを買ってしまう事になりがちです。
自分に合うマウスピースを探したいという場合には、いろいろな厚みのリードを持っていきましょう。
マウスピースによって、相性のいいリードは違うので、普段は吹きにくいと感じているリードで思いがけず良い音色が出るという事もあります。
購入前には自分の楽器につけて吹いてみよう!
マウスピースとリードの相性が良くても、楽器が違えば、出てくる音色も変わります。
お店にあるクラリネットでイメージ通りの音色が出たとしても、自分の手持ちのクラリネットでその音が出るという保証はありません。
これは、クラリネット本体がメーカーによって音色や吹きやすさが違うためです。
実際にマウスピースを買う場合には、必ず自分の楽器を持っていきましょう。
その時には今使っているマウスピースとリードはもちろん、厚みの違うリードもいくつか準備しておくのがおすすめです。
息の入れやすさや吹きやすさ、音のニュアンスに特に深くかかわっているのはフェイシングです。
音のコントロールのしにくい長めのフェイシングのマウスピースを試す時には、少し深めにくわえるようにすると吹きやすくなります。
まずは、メーカーにこだわらず、タイプの違うものをいくつか吹いてみて、候補を絞り込んでみてはいかがでしょうか。
