クラリネットは幅広い音域をもつ、表現豊かな楽器です。
ここでは、クラリネットの魅力が詰まったさまざまな曲を集めました。
まだまだ難しい曲が吹けないという人は耳で楽しみましょう。
ある程度吹けるようになったという人は、楽譜を探して挑戦してみてもいかもしれませんね!
クラリネットが目立つ合奏曲
クラリネットが目立つ合奏曲や、ソロが魅力的な曲を3つご紹介します。
シベリウス 交響曲第1楽章
冒頭部分がクラリネットの非常に長いソロで始まる曲です。
どこか寂しげなクラリネットソロのあと、主部へ移るとバイオリンが小刻みに一斉に鳴り出します。
シベリウス交響曲第1楽章のクラリネットソロパートは、曲全体のイメージを大きく左右します。
いろいろな楽団の演奏を聴き比べて、好みの演奏を見つけてみて下さい。
冒頭のソロなので、聴き比べもしやすいのではないでしょうか。
参考:YouTube音が出ますのでご注意ください
ラフマニノフ 交響曲第2番第3楽章
ピアノ曲で有名なラフマニノフですが、交響曲第2番は彼の代表作ともいえる有名な曲。
協奏曲でのクラリネットソロは数多くありますが、交響曲でここまで長いソロがあるものは珍しいです。
うっとりするようなクラリネットらしい音色を存分に楽しむソロパート曲なら、これがおすすめです。
バーンスタイン ラプソディー・イン・ブルー
クラシック音楽をテーマとした漫画『のだめカンタービレ』のテレビドラマを見たことのある人なら「あ、知ってる!」と思うかもしれませんね。
ラプソディー・イン・ブルーは冒頭部分がクラリネットのソロで幕をあけます。
冒頭の「ソ」のトリルからドまでグリッサンド(ポルタメント奏法)で上がっていく演奏方法は、かっこいいの一言に尽きます!
ちなみに、この奏法を得意とするのはトロンボーン。
クラリネットで演奏する時は、アンブシュアをゆるめに保ちながら穴の塞ぎ方を順番にずらしていきます。
演奏するにはかなりの技術が必要ですが、一度は演奏してみたいところ。
クラリネット2重奏〜4重奏
クラリネットの音色を存分に楽しむのなら、クラリネットアンサンブルが一番です。
おすすめの2重奏曲〜4重奏曲をご紹介します。
クロンマー 2本のクラリネットのための協奏曲
ウィーン古典派の作曲家クロンマーの「2本のクラリネットのための協奏曲」
ベートーベンの初期交響曲を彷彿とさせます。
ちょっと珍しいテンポです。
クラリネットらしい親しみのある優雅な音色で構成された曲に仕上がっています。
演奏者も聴いている人も、わくわくする楽しい曲です。
プーランク 2本のクラリネットのためのソナタ
「2本のクラリネットのためのソナタ」は、プーランクが19歳の時の作品だと言われています。
始まり方のインパクトが強いので、好き嫌いが分かれる曲ですが、何度か聞いていると面白いと感じる人も多いはずです。
クロンマーの2重奏とは違った、不思議なクラリネットのハーモニーが楽しめます。
フンメル クラリネット3重奏(トリオ変ロ長調)
フンメルはオーストリア出身で、クラリネット協奏曲などその他の作品もいくつか作曲しています。
この曲を3人で合わせるのは結構大変ですが、とても綺麗なハーモニーの曲です。
技術力や曲の表現を競うアンサンブルコンサートより、演奏会などで披露するのがよさそうですね。
なめらかに音がつながるように、替え指をうまく使いながら演奏してみて下さい。
参考ページ:はじめてでも大丈夫!クラリネットの運指標を覚える3つのコツ
天野正道 3つの小品(クラリネット3重奏)
日本国内の人気作曲家、天野正道の「3つの小品」
6分弱と短めでアンサンブルコンサート向き。
第1楽章では、同じ旋律が順番に登場するフーガの形式で構成されています。
第2楽章は各クラリネットが歌うようにはじまります。
正確に演奏するというよりも、曲を自分なりに解釈して自由な発想で演奏することが求められる1曲です。
ベートーベン ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」第2楽章
「悲愴」の第2楽章は、恐らくクラシックに詳しくない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ゆったりとしたテンポの序奏で聴かせるソナタ。
静かで美しくいメロディが、クラリネットの音色にピッタリの1曲です。
基本のロングトーン練習で息圧を安定させたり、レガートをしっかりマスターしておきましょう。
参考ページ:ロングトーンをマスターすればクラリネットが上手くなる!
レガートをマスターすればクラリネットが上手くなる!コツや練習法は?
楽譜販売はこちら:ミュージック・ベルズ
参考動画はクラリネット・ファゴット・ピアノの3重奏ですが、クラリネット4重奏用に編曲された楽譜が販売されています。
一人でオーケストラ!?ミュージックマイナスワンシリーズ
楽団に所属していなければ、オーケストラの曲を演奏する機会がない・・・と諦めてしまっていませんか?
また、楽団に所属していても自分の好きな曲が演奏できないというジレンマを抱えている人もいるかもしれません。
そんな時におすすめなのが「ミュージック・マイナス・ワン」シリーズ。
通常のオーケストラ演奏から、ある楽器の音だけを抜いて録音されたCDです。
CDに合わせて演奏するだけで、一人でオーケストラ気分が味わえます!
プロの奏者と一緒に演奏する感覚が味わえるので、とても気持ちいいですよ。
クラリネットの他、ピアノやヴァイオリンなど様々な楽器のシリーズなど、さまざまなマイナス・ワンCDが販売されています。
CD販売はこちら:マイナスワン
