クラリネットでいい音色を出すために気を付けたい3つの事
クラリネットで音を出せるようになると、いい音色を出したいと思うようになりますよね。
クラリネットは、10人いれば10種類の音色があると言われるほど、表現豊かな楽器です。
では、あなたがイメージするいい音色とは、どのような音色でしょうか?イメージ通りの音色を出すための3つのコツをご紹介します。
初心者にありがち!いい音が出ない3つの理由
1.呼吸の仕方が悪い
クラリネットは、リードとマウスピースの狭い隙間に息を吹き込んで、リードを振動させることで音を出す楽器です。
そのため、息の使い方が音色を左右します。
呼吸が浅いと、綺麗に音が伸びません。
また、一度に吹き込む息の量が多すぎると、音色がスカスカになってしまったり、キーキーと嫌な音を出してしまう原因にもなります。
クラリネットでは、腹式呼吸という呼吸方法を使います。息を吸った時にお腹が膨らみ、息を吐いたときにお腹が凹む呼吸の仕方です。
息を吸った時に、胸が膨らんでしまうのは間違い。いい音を出したいのなら、まずはしっかりと腹式呼吸をマスターしましょう。
2.マウスピースのくわえ方が悪い
マウスピースのくわえ方が浅いと、息がしっかりと入らず、音が出にくくなります。
反対に深すぎても、濁ったような音になります。
基本的なマウスピースのくわえ方は、下唇を内側に軽く巻きこむようにし、下の歯にかぶせて、上にリードを乗せます。
リードを乗せたら、上の歯をマウスピースに当てて口を閉じます。
この時の口角は、上向きになるようにします。微笑んでいるような口元のようなイメージです。
個人練習の時には、鏡を見ながらくわえ方や口角の上がり方を確認しましょう。
3.噛み癖がついている
いい音を出すために、硬くて厚みのあるリードを無理して使っていませんか?
クラリネットを吹いている時、下唇が痛くありませんか?
リードが硬いと音が出しにくくなるので、初心者の場合は噛み癖が付きやすくなってしまいます。
噛むと、リードとマウスピースの間の隙間が狭くなってしまうため、音色は細く、高音になるほどキツくなりがちです。
まずは、薄めのリードに替えてみるのも一つの手です。
リードを変えても音色が良くならない場合は、噛み癖がついている可能性が高いです。
イメージとしては、唇でリードを包み込むような感じで吹くように意識してみましょう。
最初は違和感があると思いますが、意識して噛まないようにすることで、噛み癖は改善できます。
クラリネットの音色はパーツの状態によっても左右される
クラリネットは、さまざまなパーツが組み合わさってできている楽器です。
ダイレクトに音色に影響するのは、リードの厚みや先端の形、マウスピースの状態。リードは消耗品ですし、マウスピースも素材の特性上、劣化してきます。
また、固定するためのリガチャーの素材や、留める位置によっても音色は変わります。
そして、見落としがちなのがタンポや、キーのバランス。
タンポというのは、キーの裏側についているスポンジのような部分。
ここも次第に劣化するので、定期的にメンテナンスが必要です。
また、キーは、1つ1つネジで固定されており、使用しているうちに緩んできます。
これらを調整するだけでも音の出やすさは変わりますし、音色にも変化が出ます。
とはいえ、素人が自分で出来るものではないので、メンテナンスする場合は楽器の専門店で相談しましょう。
自分の理想とする音色を見つけよう!
クラリネットは、息の使い方、楽器の状態、リードやマウスピースの組み合わせによって音色が変化するデリケートな楽器です。自分がこれだ!
と思える言い音色を出すまでには時間と努力が必要ですが、その過程も楽しんで演奏してみて下さいね。
