クラリネットの音が、自分の理想通りに出ないと悩んでいる人は多いと思います。
でも、「ピーッ」や「ズーッ」といった雑音が入ってしまといった音色の悩みなら、ちょっとしたコツさえつかめば直せる可能性が大きいです。
リードミスがどうして起こるのか、ズーというノイズは消せるのかということについてまとめました。
ピーッとなるリードミスを直したい!
リードミスの原因は数えきれないくらいにたくさんありますが、初心者の場合は「アンブシュア」や「吹き方」を直すだけで良くなることが多いです。
リードミスを防ぐために、以下の5つのポイントを意識して吹いてみましょう。
参考ページ:音を安定させよう!クラリネットのアンブシュア3つのコツ
口元に力が入りすぎていたり、マウスピースを?みすぎていると息の通り道が狭くなってリードミスしやすくなります。
息の通り道を大きく広げるようなイメージで吹くようにしてください。
「演奏中にリードミスしたらどうしよう・・・」と不安になって、そーっと音を出すと息圧が弱くなります。
でも、リードミスは息圧が弱いほど起こりやすくなります!
プロの人がリードミスしにくい理由の1つは、息圧が強く、しっかりと楽器に息を吹き込むことができるから。
そーっと吹いても、思いっきり吹いても、リードミスの音量はほとんど変わりません。
リードミスしたくなければ、思い切って息を吹き込んで音を出してみましょう!
ズーッというノイズをなんとかしたい!
ズーッというノイズが入ってしまう原因は2つ考えられます。
タンポの状態を確認して、しっかりメンテナンスしておきましょう。
1.タンポに水が溜まっている
クラリネットを吹いていると、足元に水たまりのようなものができていることがありませんか?
あれは、クラリネットの内側についた水分(唾など)が下に落ちたものです。
筒の下から滴り落ちるくらいですから、当然、楽器の内側も水分がびっしり!
「ズーッ」という雑音の原因で一番多いのが、タンポについた水分です。
タンポというのは、トーンホール(クラリネット本体の穴)をふさぐための部品です。
タンポに水分がついていると、トーンホールを上手くふさぐことができずに「ズーッ」と濁ったような雑音が出てしまいます。
水分が穴をふさいで、「ジュブジュブ」という水の雑音が入ることもあります。
タンポについた水分は、「クリーニングペーパー」や「パウダーペーパー」を使えば簡単に取れます。
いずれも楽器専門店で400〜500円で手に入ります。
パウダーペーパーは、クリーニングペーパーに粉をつけたものです。
ズーッという雑音だけが気になるときは「クリーニングペーパー」、キーを押したときにベタベタするようなら「パウダーペーパー」という風に使い分けます。
どちらも使い方は同じで、トーンホールとタンポの間にペーパーを挟んで、上から軽くキーを押さえるだけ。ペーパーの位置を3〜4回変えて、水分を吸わせます。
ペーパーの位置を変えるときは、キーを押さえたままペーパーを引き抜かないようにしてください。
キーから指を離してから優しく引き抜くようにしないと、タンポが摩擦で傷ついてしまいます。
クリーニングペーパーで水分をとっても変わらないときには、スワブを使って管内の水分をしっかりふき取りましょう。
スワブとは、長い紐がついた細長い布のことです。
木管楽器の内側についた水分をふき取るために使うもので、楽器専門店に行けば1000円前後で手に入ります。
雑音の有無にかかわらず、クラリネットを使い終わった後は、必ずスワブを使ってお手入れするようにしてください。
スワブの使い方
まず最初に、マウスピースを外しておきます。
次に、片方の手でクラリネット本体を持ち、反対の手で管内にスワブを通します。
2〜3回スワブを通して、しっかり水分をふき取りましょう。
スワブを通す向きに決まりはありません.
水分が落ちる向きに合わせて、マウスピース側からベルに向かってスワブを通すと良いといわれています。
2.タンポが壊れている
スワブやクリーニングペーパーを使っても雑音が直らなかったり、開放音「ソ」で雑音がひどい場合は、タンポが壊れている可能性があります。
タンポが壊れていると、穴をしっかりふさぐことができず、空気が漏れて雑音が入ったり、音が鳴りにくくなります。
タンポの状態を確認してみてください。タンポが割れていたり、擦れてボロボロになっているようなら交換が必要です。
