クラリネットの運指を一通り覚えて思い通りに指が動くようになったら、レガートで演奏できるように練習してみましょう。

 

レガートとはどのようなものなのかということや、レガートで演奏するためのコツをまとめました。

 

レガートってどんな奏法なの?

 

レガートとは

 

音と音の間を途切れさせることなく流れるようにつなぐ奏法のこと

 

楽譜上ではスラーという演奏記号であらわされます。

 

川がサラサラ流れる様子や、玉がコロコロと静かに転がるような様子に例えられることが多いです。

 

ソロではレガートでのなめらかな演奏が要求されることが多いのです。

 

しかし、クラリネットでレガートをマスターするのは大変!

 

その理由は、クラリネットは4オクターブ弱と音域が大変広く、しかも同じ音でもオクターブ違うと指のポジションが変わるから。

 

  • 一番低いシャリモー音域からクラリオン音域へのスラーが上手くつながらない
  •  

  • オクターブとんだスラーがつながらない

 

このように悩んでいる方も多いですね。

 

運指の橋渡しがどうしても難しい音に関しては、いろいろな替え指を試しながら、どの運指がレガートで演奏しやすいか試してみましょう。

 

参考ページ:はじめてでも大丈夫!クラリネットの運指標を覚える3つのコツ

 

 

レガートで演奏してみよう!

レガートで演奏するには、ひたすら練習するしかないと思っていませんか?

 

確かに練習することは大切なのですが、もっと大切なのはイメージしながら音を出すこと。

 

どんなふうにレガートを意識すればいいのかをご紹介します。

 

レガートのコツ

レガートのコツは、音のつながり方を具体的にイメージすることです。

 

音と音が互いに引っ張られて繋がっていくようなイメージで、音から音へ呼吸をつなげて吹いていきます。

 

音から音に移るのには1秒もかかりませんが、この一瞬の間に音には変化が起こっています。

 

1つ目の音が鳴っているとき、音や息の流れは「安定」しています。

 

でも、2つめの音に移行する瞬間では、一時的に「不安定」になります。

 

そして、2つめの音が鳴っている段階では、再び音や息の流れが「安定」します。

 

音が移行するときの「不安定」な状況を、いかに「安定」させられるかがレガートの成功を左右するというわけです。

 

1つ目の音から2つめの音に移るときの指の動きは、猫が獲物を捕まえるときのようなイメージです。

 

次の音にそーっと忍び寄るようにしながら、音が途切れないように素早く次の運指に移行します。

 

音の終わりと次の音のはじまりが気づかれないくらいになればバッチリです!

 

なお、レガートしながらタンギングもしなければいけないというときは、「トゥトゥトゥ」ではなく「ドゥドゥドゥ」と発音して吹いてみてください。

 

舌とリードの触れる面積が小さくなるので、音を途切れさせることなくタンギングすることができます。

 

 

レガート(スラー)の練習方法

レガートが上手にできないと、キッとリードミスしてしまったり、音がブツブツ途切れて子供っぽい演奏に聞こえてしまいます。

 

レガートが上手くつながらないのは、指の動きと息の動きが合っていないから。

 

まずは、普段行っているスケール練習でスラーを意識することから始めてみましょう。

 

ドレドレ、レミレミ、ミファミファ、ファソファソ、ソラソラ、ラシラシ、シドシド・・・まで、一息でスラーをかけて演奏します。

 

「ドレ→レミ」など、2回繰り返した後の音が途切れやすくなるので、すべてひとつながりに聞こえるようにイメージして吹くようにするのがポイントです。

 

きれいにスラーがかけられるようになったら、曲のワンフレーズを抜き出してスラーをかけて練習してみましょう。

 

音符の上を息が流れるようなイメージで吹くと、音がなめらかにつながりやすくなります。

 

なかなかイメージできないという人は、譜面の音符の上に曲線を書き足してみてください。(画像赤線の部分)

 

音符の上につながった曲線を目で見ながら吹くことで、よりイメージが明確になるはずです。

 

レガートが印象的なクラリネットソロを聴いてみよう!

クラリネットのレガートがどのように聴こえるのか、実際に耳で聴いてみるとよりイメージしやすくなります。

 

おすすめは、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」(第一楽章)。

 

クラリネットソロの部分でレガート奏法が用いられています。

 

ピアノ・ピアニッシモからピアノになるようになめらかにクレッシェンドされる様子は、本当にきれいです。

 

ぜひ一度聴いてみてくださいね。

 

参考:YouTube音が出ますのでご注意ください

 

 

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