クラリネットでいくつか音が出せるようになったら、レジスターキーを上手く使えるかどうかが次の難関です。
親指が上手く動かなくて運指がぎこちなくなったり、慣れない動きで指がつりそうになったり・・・。
クラリネットを吹くうえで必ず克服しておかなければいけない、レジスターキーの使い方についてまとめました。
レジスターキーってどんなもの?
クラリネットの音域が4オクターブ弱と広いのは、レジスターキーのおかげ。
レジスターキーを押すと、1オクターブ半上の音が出ます。
クラリネットのレジスターキーはどこにあるかということや、レジスターキーを使う際のポイントについて知っておきましょう。
レジスターキーはどこにある?
クラリネットの上管、左手親指でおさえる細長いキーが「レジスターキー」です。
楽器の裏側にあります。
レジスターキーのすぐ下にあるリングキーをふさぎながら、同時にレジスターキーを押せるようにしておきましょう。
親指をベタッとあてるのではなく、斜めに軽く触れるように意識するのがスムーズな運指のためのコツです。
親指がうまく動かない!こんな時どうしたらいい?
手の骨を意識してみましょう。
親指の使い方がぎこちなくなっている可能性が高いです。
親指の第一関節だけで、指を動かそうとしていませんか?
指先だけをグイッと曲げるのではなく、親指の付け根から大きく動かしてみてください。
第一関節を曲げずに親指をまっすぐ伸ばして、手のひら側に折り込むようなイメージです。
親指の動かし方を意識するだけで、指の動きが良くなってレジスターキーが押しやすくなりますよ。
感覚がつかめたら、あとは練習あるのみです。
レジスターキーがカチャカチャ・・・これって故障?
クラリネットについているレジスターキーは使用頻度がかなり高いです。
余計な力が加わったりしてキーが変形しやすいパーツです。
レジスターキーを押したときにカチャカチャと音が鳴るようなら
- キーが曲がっている
- オイルが切れている
可能性大。
いずれの場合も、楽器店で見てもらうようにしてください。
キーオイルは市販しているので手軽に買えます。
しかし、よっぽど楽器に精通した人でない限りは自分でメンテナンスしないほうがいいです。
キーオイルをさす時には、外側からオイルを垂らしても意味がありません。
キーの芯ネジを外してからネジ穴にオイルを少量垂らさなければいけません。
楽器を分解する必要が出てきてしまいます。
クラリネットはとてもデリケートな楽器なので、自分でネジを外してオイルをさして、ネジを締めて・・・
というのは避けた方が無難です。
ピッチや音色が変わってしまう可能性があります。
レジスターキーの動きをよくするつもりが、自分でオイルをさしたせいで楽器の調子が悪くなる・・・なんてことになりかねません。
実際に楽器店に持ち込まれるクラリネットの中には、レジスターキーの部分にキーオイルがつまっているせいで動きが悪くなっているものも多いのだそう。
レジスターキーがカチャカチャ鳴りだしたら、修理が必要かどうかを判断するためにも、一度楽器店にもっていくようにしてください。
自己流でメンテナンスしてしまうとさらに楽器の調子が悪くなって、修理に時間がかかったり・・。
費用が高額になる可能性があります!
